河合奈保子が音楽活動を休止してから20年が経過しました。彼女の元プロデューサーである高野修氏は、「当時、映像ソフトが万単位で売れるアーティストは稀でした」と振り返ります。高野氏によれば、河合奈保子は売れっ子でありながらも、非常に素直で謙虚な人柄であったといいます。アイドルを超えた存在として、彼女は自ら作曲を手がけ、特に『ハーフムーン・セレナーデ』ではその才能を発揮しました。ライブでの歌唱力は抜群で、編集の必要がほとんどないほどの完成度を誇っていました。
デビュー20周年を迎えた際には、高野氏が『JEWEL BOX』や『Pure Moments』といったボックスセットの制作を手がけ、彼女の音楽的才能を再評価しました。彼は「もし彼女が再び音楽界に戻ってきてくれたなら、確実に業界は盛り上がるでしょう」と期待を寄せています。
河合奈保子は1963年7月24日、大阪市で生まれました。1980年に「HIDEKIの弟・妹募集オーディション」で優勝し、同年に「大きな森の小さなお家」でデビューしました。翌年には「スマイル・フォー・ミー」でNHK紅白歌合戦に初出場し、「けんかをやめて」や「エスカレーション」など数多くのヒット曲を生み出しました。シングル36曲、オリジナルアルバム21作を発表しましたが、1996年の結婚を機に活動を休止しました。ファンのリクエストに応えてリリースされたデビュー35周年記念アルバム『私が好きな河合奈保子』は、彼女の音楽の魅力を改めて感じさせる作品です。










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